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変形性膝関節症
状態
- 膝の内側の痛み。
- 膝が曲がりきらない、伸びきらない。
- 階段の上り下りがつらく、特に下りがつらい。
原因
膝関節の軟骨がすり減ったり、大腿四頭筋の筋力が低下して、膝関節に負担がかかり、炎症や骨の変形が起きることが原因と言われています。
しかしながら、問題は、なぜ膝関節の軟骨がすり減ったかということです。
根本的な原因は、間違った身体の使い方にあり、それにより足裏のアーチが崩れ、足が歪み、膝関節が捻れ、結果として膝関節の軟骨がすり減ります。
対処方法
まだ軽いうちに、処置することが重要です。
手術前、手術後を問わず、整体で対応できるケースが数多くあります。
それは、変形性膝関節症と言われても、必ずしも、それが原因で痛みが出ているとは限らないことを意味しています。
そのため、手術前に整体を受けることをお勧めします。
葵整体院では、整体だけでなく、根本的な原因は、間違った身体の使い方ですので、その指導も行います。
自己療法
これらは、あくまでも一時的です。
例えば、膝の軟骨が剥離して炎症を引き起こしているならば、膝の軟骨に負担がかかる間違った生活習慣を変える必要があります。
立ちっぱなしの仕事をしていて、膝を曲げる時に痛い場合
長時間、膝関節の同じ場所に負担がかかり続けているのが原因ですので、定期的に場所を変える必要があります。
電話帳などの分厚い本を床に置いて、片足をのせて、立ち仕事を行います。
そして、30分に1回、のせる足を変えます。
仕事がデスクワークで、膝の内側が痛い場合
猫背姿勢で座っている→腰を丸めて、骨盤が後ろに倒れる→股関節が外側に開く→膝関節が外側に開く(O脚姿勢)→膝の内側に力がかかる
という連鎖で、膝関節が歪み、痛みを引き起こします。
根本的には、整体で歪みを直さないといけませんが、炎症を引き起こして痛みが出ている状態ですので、関節を動かすことによって、炎症を抑えることができます。
- 10秒間、正座します。普通に正座ができない場合は、折り畳んだバスタオルや座布団を膝裏に挟んで正座します。それでも、ダメな方は、下記の「関節内の炎症が強い場合」に書かれた運動を行ってください。
- 10秒間、足を前に投げ出して、膝を伸ばします。
- 上記の運動を各10回、一日数回行います。
- 何週間か経過して、膝の痛みがなくなったら、ウォーキングなど膝関節に負荷をかける運動に切り替えます。
関節内の炎症が強い場合
膝関節の骨頭の骨膜にダメージがない場合、関節内の炎症による痛みの可能性が高いため、膝を動かして関節内の滑液の循環を良くします。
- 仰向けに寝る、あるいは椅子に浅く座ります。
- 足裏の一部を床につけたまま前後にゆっくり動かして(5秒で一往復)、膝関節を曲げ伸ばしします。足裏にテニスボール置いて、前後に動かしても良いです。
- 上記の運動を3分間程度、一日数回行います。
- 何週間か経過して、膝の痛みがなくなったら、ウォーキングなど膝関節に負荷をかける運動に切り替えます。
膝蓋骨(膝のお皿)周辺の腱・靭帯の緊張が原因の場合
膝蓋骨(膝のお皿)は、膝関節に固定されているわけではなく、膝関節上を自由に動くようになっています。
膝蓋骨(膝のお皿)周辺の腱・靭帯の緊張が強くて、動かない状態だと、膝関節に痛みが出ますので、緩めるようにストレッチします。
- 床に膝を伸ばした状態で座ります。
- 膝のお皿を上下左右斜め方向に、それぞれ5秒ずつ押して、膝のお皿を動かします。
- 押して痛む方向があれば、その方向を重点的に行います。
- 上記の運動を3分間程度、一日数回行います。
筋力をつけるのも一つの方法
根本的には、生活習慣を変え、整体をして、歪みを直す必要がありますが、多少の歪みは、筋力でカバーすることができます。
ただし、膝に痛みが出ない筋力トレーニングであることが重要です。
膝に痛みが出るようであれば、中止してください。
- 両足を肩幅に開きます。
- スクワットをしますので、足裏全体を床につけたまま、腰を10cmほど下して、10秒間キープします。膝が爪先よりも前に出ないように注意してください。
- このスクワット運動を10回繰り返します。椅子や壁に手をつけて、行っても構いません。
- 一日数回行います。
注意事項
関節水腫について
膝を悪くすると、膝に水が溜まる場合があります。
だからといって、その水を抜いても、根本的な解決になりません。
さらに、膝のゆがみやずれが原因ならば、電気を当てても、温めても、更には筋力強化しても、変わりません。
また膝に水が溜まり、痛くて曲げられない状態になります。
膝が悪く、必要だから水を溜めているのですから、痛みの根本原因を取り除かない限り、同じことの繰り返しです。
筋力トレーニングについて
大腿四頭筋のトレーニングとして、座った状態で、足首におもりをつけて、膝を伸ばすという運動が、あちらこちらで広く紹介されていますが、変形性膝関節症の方にとっては、間違いですのでやめてください。
その方法で、痛みが出ない方であれば正しい運動なのですが、変形性膝関節症の方にとっては、大変な痛みを伴います。
膝を伸ばすと痛みが出るということが身体に記憶され、ますます、膝を伸ばしての歩行が困難になります。
施術例