Contents
首こり
状態
- 首や後頭部の筋肉が張る感じ。
- 首や後頭部が重苦しい。
原因
夕方、夜にかけて、ひどくなる場合は、筋肉疲労による異常緊張が原因です。
筋肉の緊張は、血管を圧迫して血流障害を起こします。
筋肉疲労の主な原因は、悪い姿勢です。
特に、顔を左右にひねる姿勢は、首に大きな負担となるため、その状態で、パソコンをしたり、テレビをしたりしないように注意してください。
パソコンやスマホを見る前傾姿勢も同様です。
原因は生活習慣にありますので、その原因に対処しなければ、再発します。
それを続けると、その姿勢が楽に感じるように、クセ(脳がそれが正しい姿勢だと記憶)がつきます。
例えば、現代では、パソコンやスマホを使う機会が多く、長時間、前傾姿勢で画面を覗き込むため、ストレートネック(本来、頚椎は前湾しているが、真っ直ぐになる)になってしまいます。
そういった生活習慣を変える必要があります。
一日中、首こりがあり、頭痛も伴う場合は、下顎の前後や左右のずれも考えられます。
下顎は1kg程度の重さがありますので、それがずれると首の筋肉に相当の負担を強いることになります。
その状態が続くと、脳に行く血流も妨げられ、頭痛になります。
朝起きた時に、首こりが一番ひどい場合は、枕が合っていない可能性があります。
枕の高さが合っていないと、首が逆に緊張することになります。
枕には寿命があり、徐々に高さが変わってきますので、ご注意ください。
第7頚椎と首のカーブの一番深い所の距離と、同じ高さの枕が良いとされています。
つまり、個人個人違います。
それ以外にも、手をよく使う人の場合や交通事故で追突された人の場合、手の平や前腕の靭帯に異常があり、それを修復する過程で、首・肩にかけて筋肉が緊張状態になります。
この場合、首・肩だけの整体では再発を繰り返すことになります。
それ以外にも、足先の歪み(アーチの崩れなど)により、重心が踵方向にずれ、上半身でバランスを取ろうと、猫背になり頭が前に出て、首がストレートネックになり、首・肩が緊張状態になる方がいます。
この場合、猫背を整体で一時的に直しても、バランスを取るために、また身体が歪んで再発することになります。
身体の緊張が、入りっぱなしの方もいます。
施術者が腕や足を持ち上げた後、手を離しても、自分で腕を足を持ち上げたままの方がいます。
特に、腕などは、その状態で、「力を抜いてみてください。」と言っても、腕が持ち上がったままで、意識しても力が抜けなくなっています。
これは、長時間、緊張をし続ける生活を繰り返していると、脳がその状態が正しい状態だと記憶してしまっているからです。
つまり、自ら、首こり・肩こりを作っています。
対処方法
整体により、原因を取り除けば楽になります。
しかしながら、癖になっている場合が多く、整体を続けて、身体に正しい状態を学習させないと、すぐに再発してしまいます。
また、靭帯に対する施術は、葵整体院を含め限られた整体院しかできません。
予防方法
運動不足だからとおっしゃられる方がいますが、身体を動かさないということは、同じ姿勢を続けているということです。
長時間同じ姿勢を続けるというのは、同じ筋肉(僧帽筋や脊柱起立筋など)を使い続けていることを意味します。
肩コリの予防には、適度に、身体を動かすことが大切です。
ストレートネックの確認方法と対症療法
レントゲン撮影をしたり、整体院の検査などで、ストレートネックかどうかは判断できますが、自分で判断・調整する方法をご紹介します。
- 壁に背を向けて立ち、後頭部、肩甲骨、おしりを、壁にピッタリ付けます。
この状態で、後頭部を壁に当てたまま、顎を引くようにして、顔を下に向けます。
もし、ほとんど、顔を下に向けることが出来なければ、ストレートネックの可能性が高いです。
- 壁を背にして、壁から半歩前に立ち、後頭部だけを壁に当て、体が斜めまっすぐになるように維持します。
その状態を維持したまま、その場で10回ほど足踏みをします。
- 再度、ストレートネックの確認をします。
以上を、毎日行います。
ストレートネックは、足元から来ている場合も多いため、上記は、あくまでも対症療法です。
自分でできる対症療法
首や肩の傾きは、生活習慣を変えると共に、脳がその姿勢が正しい姿勢と間違って記憶しているのを修正しないといけないので、以下のようにして、正しい姿勢を記憶させていきます。
首の前後の修正(猫背の修正)
猫背の方は、前屈みの姿勢がくせになっているわけですが、その場合、肋骨の間の筋肉も縮んだ状態なので、それを伸ばす必要があります。
- 仰向けに寝ます。
- 腕をからだの下の方から、頭の方へ上げて行きながら、深呼吸をします。
- 頭の方に上げた腕を床につけたままで、1分間、深呼吸を続けます。
毛布やタオルケットを丸めて、背骨に沿って入れた状態で、上記のことをすれば、もっと胸郭が開きます。
首の左右・傾きの修正
この方法で変わらない場合は、前後のアンバランスがあったりしますので、整体との併用が必要です。
- 上半身が映る鏡を用意します。
- 次に、鏡に、肩の高さに水平に粘着テープを貼り、身体の中心軸に垂直に粘着テープを貼ります。
- 鏡を見ながら、肩や首の傾きを粘着テープに合わせます。
- 目を閉じて、首を右に傾けてから真ん中に戻し、目を開けて、ズレを修正します。
目を閉じて、首を左に傾けてから真ん中に戻し、目を開けて、ズレを修正します。
これを何度か繰り返し、感覚だけで、粘着テープに合わせられるように身体に覚えさせていきます。
- 目を閉じて、右を向いてから真ん中に戻し、目を開けて、ズレを修正します。
目を閉じて、左を向いてから真ん中に戻し、目を開けて、ズレを修正します。
これを何度か繰り返し、感覚だけで、粘着テープに合わせられるように身体に覚えさせていきます。
下顎のずれの修正
- 頭部から鎖骨まで映るように鏡を構え、眉間と鎖骨の中央に棒を合わせます。
- 下顎だけを見て、左右どちらにずれているか確認します。
- 次に、他の人に、鼻の付け根の前後の位置と下前歯の付け根の前後の位置を見てもらい、下前歯の付け根が前後どちらにずれているか確認してもらいます。
- 寝起きや食後に、5分間ほど、ずれている方向とは逆方向に、下顎を1ミリ程度ずらしてください。
正しい枕の高さ
呼吸が楽で、寝返りが楽なのが、理想の枕の高さです。
例えば、枕の高さが高いと、腰椎のカーブが急になり、寝ている間に腰痛を起こします。
正常な状態ならば、一晩で、20~30回寝返りをして、骨や筋肉の負担を分散させ、血液やリンパ液の循環を良くします。
寝返りがしにくいと、体の力を入れて寝返りしようとするので、途中で目が覚めてしまいます。
枕の高さの目安は、第7頚椎と首のカーブの一番深い所の距離です。
横向きのなった時、顔の中央のライン(鼻や口)が水平になるように、フェイスタオルを折り曲げて、両側に入れて、高さを調整してください。
足枕など、寝返りを阻害するものは避けてください。
柔らかすぎる枕も、グラグラして、首には負担となります。
身体の緊張を解く
脳が緊張している状態が正しい状態だと記憶してしまっているため、弛緩した状態が楽だと教えないといけません。
以下のようにして、緊張を解いていきます。
- 両腕を前にまっすぐ伸ばし、10秒間、握りこぶしをギュッと握ります。
- パッと手のひらを開いて、両腕を下に垂らし、15秒間リラックスします。
- これを全部で3回繰り返します。
- 次に、両肩をギュッと持ち上げて、10秒間維持します。
- パッと力を抜いて、肩を下ろし、15秒間リラックスします。
- これを全部で3回繰り返します。
施術例