ナノ水素スパの成分(硫酸Na、炭酸水素Na、塩化Na、窒化ホウ素、炭酸Mg、炭酸K、クエン酸Na)では、頭をどう捻っても、水素が発生しません。
唯一、水素が含まれている成分は炭酸水素ナトリウムですが、これを水に入れて分解(2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2)して発生するのは、二酸化炭素つまり炭酸ガスです。
そこで、耐熱容器にナノ水素スパを入れて、ローソクの火を近付ける実験をしてみました。
すると、ボン!と軽い爆発が起こり、水素がちゃんと発生していることがわかります。
ナノ水素スパは、成分を見る限りでは、炭酸ガスを発生する普通の入浴剤になってしまい、表記に問題があります。
無責任な販売はできませんので、店頭にて無料配布することにしました。
なお、医療目的で開発され、医療関係機関で販売されている『未来入浴料AP』には、水素化マグネシウムMgH2が使われており、間違いなく水素を発生(MgH2 + 2H2O → Mg(OH)2 + 2H2)しており、その他の成分も一般の入浴剤で使われているものですので、安心してお買い求めください。
『未来入浴料AP』は、医療資格など一定の専門知識があると認められないと仕入れ販売することができませんが、葵整体院は販売資格をクリアし、販売しております。
(追記)
同じナノ水素スパでも、成分表記が、「硫酸Na、炭酸水素Na、塩化Na、窒化ホウ素、炭酸Mg、炭酸K、クエン酸Na」と「硫酸Na、炭酸水素Na、塩化Na、ほう素含有水素発生剤、クエン酸Na」の2種類あることがわかりました。
「窒化ホウ素、炭酸Mg、炭酸K」と「ほう素含有水素発生剤」は一緒にはならないので、おそらく、後者が正しい表記だと思われます。
となると、水素化ホウ素ナトリウムNaBH4を使っている可能性が出てきます。
特許が出ているくらいなので、
https://patents.google.com/patent/WO2013081023A1/ja
ナノ水素スパの共同開発者の同志社女子大学・生命物理化学研究室の根木滋准教授の研究業績項目を調べてみても・・・謎は深まるばかり。
メーカー側は使ってないと言っていますが、水素化ホウ素ナトリウム以外のほう素含有水素発生剤を開発していれば、特許が出ているはずだが・・・
http://research-db.dwc.doshisha.ac.jp/rd/html/japanese/researchersHtml/2718/2718_Researcher.html
ちなみに、水素化ホウ素ナトリウムについてですが、水と反応後(NaBH4 + 2H2O → NaBO2 + 4H2)に、水素とは別に出てくるホウ酸ナトリウムには、弱毒ながら毒性があります。
製造会社の方で反論があるときは、商品を送ってくださいとのことですが、どっちに転んでも製造会社にとっては都合が悪いので、送ることはないでしょう。
http://shigeo-ohta.com/topics94/