自分の経験から、一つの療法しか知らないというのは、よほど人間がしっかりしていないと危ない人になりかねない。
修行時代は、当然、一心不乱に学ぶので、ある程度、仕方ない部分があるが、それがすべてだと思い込んでしまうと、とんでもない過ちを犯す。
事実、以前所属していた療法で、まったくの素人から学ばれて、それしか知らない古株の方の言動は、正直、背筋が寒くなることがあった。
逆に、幅広くいろいろな療法を学ばれている方は、とても冷静。
私自身、尊敬する先生の一人である大ベテランの整体師から、忠告されたこともあった。
視野を広く持つことは大切な事。
初めから馬鹿にして無視するのは、せっかくの学びの機会を失い、勿体無い。
もちろん、適用範囲の狭い療法も存在することは否定しませんが。
今使っている療法は、いろいろな所からヒントを得て、成り立っている。
それは、ほとんど何でも検査できて、ほとんど何でも施術できる、特殊性からできることだが・・・それを可能にした師匠、恐るべし。
西洋ヘルスケア、東洋ヘルスケアの理論を、応用してみて、検査で有効かどうか判断する。
あるいは、他の療法の施術方法を、再現してみて、有効かどうか判断する。
などといったことが可能で、おかげで、他からたくさんのことを学ぶことができる。
理論や施術方法がまちまちでも、検査方法、施術方法を共通化できてしまうというのは、かなり画期的なことだと思う。
ほかにも、
タッチフォーヘルスや癒道整体などでは、軽く触れるだけで、身体を整えるが、どことどこが対応しているかなどを覚える必要がある。
だが、そうしなくても、同じことを実現できたりする。
そういうこともあって、同じ療法の仲間でも、各人の経験や知識によって、施術内容が異なるが、それがまたおもしろい。
自分のところに集まる方に応じて、臨機応変に対応していけるようになっているのは、とても便利だ。