世の中には、牽引する手技があります。
私も昔、首の痛い人や腰の痛い人によく使って、痛みを取ったものです。
でも、なぜ牽引が必要なのか。
筋肉の緊張により、椎間板が潰され、神経が圧迫されて、痛みが出ていると考えるからです。
筋肉がしっかり緩めば、牽引は必要ないということがわかります。
牽引して変わるということは、ある程度までしか、筋肉を緩んでいない証拠です。
なぜなら、今の手技では、まったく牽引をする必要がないからです。
軽い力での牽引は、問題ないと思いますが、一般的な牽引は、一時しのぎで、結構、強引な技です。
使い方を誤ると、悪化させることもあります。
実際、以前の療法の仲間で、仙腸関節部に靭帯の緩みがあるにも関わらず、牽引をかけて、悪化させた方がいました。
ストレッチになるかもしれませんが、普通、関節が抜ける方向にストレッチなんてしません。
いろいろな手技を学んでいくと、いろいろな疑問に気付かされます。