男子小学生。
4ヶ月前から、両足の踵の下が痛くなり、整形外科でシーバー病と言われた。
朝起きたときには大丈夫だが、運動した後や学校の下校時には、痛くて爪先立ちして歩いている状態。
(初回)
検査)
両足のふくらはぎ、アキレス腱、太もも、右すね、鼡径部、臀部、仙腸関節部、背中、右胸、右前腕などに、異常の反応。
履いてきた靴の靴底を見ると、踵の外側がすり減っており、生活習慣に問題があることがわかる。
所感)
シーバー病は、成長期のお子さんがかかる成長痛の一種です。
踵骨という踵の骨は、小学生ぐらいでは、まだ骨化しておらず軟骨部分があり、それが、足裏の筋膜に強く引っ張られれば、その部分の下側が、アキレス腱に強く引っ張られれば、その部分の上側が、引き剥がされ、痛みを生じます。
年齢とともに、骨化して、融合していき、自然に痛くなくなるので、成長痛の一種と言われています。
足底腱膜やアキレス腱の緊張が緩めばいいわけですが、勝手に緊張しているわけではないので、そこを緩めただけでは、対症療法となります。
その原因は、間違った生活習慣にありますので、その指導も行いました。
(8日後、2回目)
状態)
午前中、運動をやってきて、痛みがある状態。
検査)
前回同様に、広範囲に異常の反応が出てきた。
特に、踵周辺のアキレス腱は、施術しきれないほどの強い異常の反応。
(1週間後、3回目)
状態)
前回同様、午前中、運動をやってきて、痛みがある状態。
検査)
広範囲に異常の反応が出るが、今まで以上に、強い反応。
何か負担がかかることをやっていないか尋ねると、運動会の練習が重なっているとのこと。
異常が足の先から肩近くまで広範囲にあり、なおかつ、日常的に肉体的なダメージを与えている状態の中で、うちの施術では時間がかかると判断して、別のやり方をしているところ紹介し、試してもらうことにした。