人には持って生まれた才能がそれぞれ違います。
昔、ある整体師と話していて、とあるエネルギー療法をかなり悪く言っていました。
よくよく話を聞いていくと、あまりその療法のことをわかっていないようで、その療法自体が悪いのではなく、うまく習得できなかったことを肯定するための言い訳であると感じました。
人には得手不得手があり、それでも、修練を続ければ少しずつ上達するものですが、特にエネルギー療法に関しては、持って生まれた能力の差は、かなり大きく影響します。
自分自身、そのことは身に染みるほど感じていて、途中でやめようかと思ったことは何度もあります。
松原皎月氏の「療法読本」の中に、「天分を発揮せよ」という記述があります。
その記事に、
「一物に対して全力を打込む、なるほど結構なことだ。しかし、機を見ることはさらにより必要だ。
人には各持って生まれた天分が必ずある(中略)
もし、一方に行詰った時には、しばらくその方法は棚の上にしまっておくがよい。
そして、他の得意の方面にぐんぐん歩を進めてゆき、だいぶ研究が進んだときに、今度は、前にできなかった方法をやってみると何の苦もなくできる。」
これは、まさに自分が実体験したことです。
しばらく多方面に行くことによって、今までとは違った見方・考え方ができ、それによって、前にできなかったことができるようになったりするものです。
一つに執着する必要もなく、かといって、完全に捨ててしまう必要もありません。
いくら頑張ってもできなかったら、しばらく横に置いておくだけです。
自分の得意な方面「天分」を伸ばすと、全体がレベルアップしていきます。