50代、女性。
3ヶ月前から、右股関節が痛み。
歩く時や股関節を曲げる時に、股関節が引っ掛かる感じがある。
寝た状態で、右ひざを抱える姿勢でも、右股関節前側に痛みが出る状態。
整形外科でレントゲン検査を受け、関節唇損傷の疑いがあると言われた。
以前、ここも通われたことある方だが、今回、接骨院に通ったが変わらず、ここへ。(保険が使える魅力に負けたのか…)
(初回)
検査)
右足のアキレス腱、両足の太もも、右股関節前側や外側、右側の仙腸関節部に、異常の反応。
施術)
膝を抱え込んでも、股関節に痛みはない。
(12日後、2回目)
状態)
今はもう痛みはないが、引っ掛かるような違和感がある。
実際、膝を抱え込んでもらうと右股関節に違和感を感じる。
検査)
両足の太ももと右股関節の前側に、異常の反応。
施術)
膝を抱え込んでも違和感は感じない。
所感)
接骨院では、股関節が外に開いているということで骨格矯正をされたそうだが、余計に痛くなったとのこと。
うちの検査結果だけでなく、股関節を絞めるようにベルトをすると楽になるということからも、股関節周辺の靭帯が緩んでいる可能性が高く、骨格矯正の施術では靭帯はどうにもできない。
ところで、余計に痛くなるような施術は何かと調べると、MB式整体という療法のようだ。
MB式整体は、昔、かじったことがあるが、痛めるような療法だったかなと思ったけど、そこはMB式整体を教えるインストラクターの方が施術しているようなので、上級の技にはそういうリスキーな技もあるのかもしれない。
そういう自分も、開業当初、自然形体療法をやっていて、靭帯の緩みを調べる術がなかったので、牽引して、痛みを出してしまったことがあった。
その後、自然形体療法を辞めてから、神奈川県在住の方が、東京で自然形体療法の施術を受けて、仙腸靭帯が緩んでいるのに牽引されたようで、痛みがひどくなって、わざわざここまで通われた。
いずれにしても、靭帯が緩んでいる場合、やってはいけない施術がある。
そのためには、靭帯の緩みが検査できて、さらに施術できないといけないが、それができるところはうちも含め、かなり限られる。
ちなみに、この靭帯の緩みも、元は、間違った生活習慣にあるので、その指導も行った。