お借りして読んだ本に面白い本があったので、ご紹介します。
迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか
遺伝子は、周りの環境に適合して変化していることがよくわかります。
でも、重量挙げのチャンピオンが、マラソンのチャンピオンになれないように、すべて適合することはできません。
その結果、祖先が長らく住んでいたところから、遠く別の地域に引っ越すことによって、不都合が生まれたり、
昔はそれで良かったけど、現代の社会では不都合であったり・・・
現代社会は、遠方にも飛行機ですぐに飛んで行くことができ、社会環境の変化のスピードが早すぎて、遺伝子が適合しきれない状態だと思います。
葵整体院の施術メニューに、「エピ施術」があります。
これは、エピジェネティクスの分野で博士号を取り、26年間、ヒトゲノムとエピジェネティクスの研究をしていた科学者が、ボディートーカーとなり、ボディトークにエピジェネティクスの施術が持ち込まれました。
これは単なる偶然なのか、必然なのか、わかりませんが、ボディートークをやっていて良かったと思いました。
今までも、施術メニューの総合施術の中で、似たような領域を扱うことがありますが、ここまで、細かくはやっていません。
ところで、ネット上に流れている遺伝的な話は、古いことが多いので、あまり鵜呑みにしない方が良いかもしれません。
遺伝病が、どうしても気になる方は、大きな病院では、遺伝外来があるので、そこに行かれるのが良いと思います。
DNAですべて決まるわけではなく、DNAから情報をコピーして細胞を作る際に、現場監督の役割をしているのが、エピジェネティクスです。
そこから細胞を作るのもやめるのも、さらに、たくさん作るのも少しだけ作るのも、現場監督の役割です。
つまり、たとえ問題のある遺伝子があったとしても、エピジェネティクスの領域で、制限を掛けていれば、問題は起こらないという事になります。