新しい療法を学んで、それをマスターするためには、それまで使っていた療法を封印しなければいけない。
私の師匠も、そうやって、いろいろな療法を習得していった。
私も同じように、ある時期に、一気に療法を入れ替えた。
その瞬間、来られる人数は激減したが・・・
世の中に無数にある療法は、それぞれの視点で作られているために、マスターしないうちに、日常的な施術に、織り混ぜていっても、「できる」レベルにはならない。
例えるならば、
自動車学校を卒業したからといって、とても運転「できる」レベルでないことはあきらかだ。
一般道を走り、いろいろな状況に遭遇しながら、それに合わせていくことで、運転「できる」レベルになっていく。
整体も同じ。
基本的な手法を習っても、人の体は様々、それを応用させていかなければ、「できる」レベルには、ならない。
時々、時間をかけ、お金をかけ、いろいろな療法を勉強していることを自慢している方をみかけるが、日常の施術を、新しい一つの療法だけで対応できるレベルに到達しているのかどうか・・・
自分の場合、新しい療法に切り替えて、かなり苦しんで、今のレベルまで来ただけに、そのことに対する疑問を感じる。
マスターした上で、以前使っていた療法を施術に織り混ぜていくことに関しては、異議はない。