浜松のとある整体院で施術を受けてから、お尻や足のしびれが出たという方が来られた。
どんな施術を受けたのかインターネットで調べてみると、どうやら「関節包内調整」という手技のようだ。
それも、つい最近、使い始めたばかりのようだ。
最近テレビでよく見かける酒井先生が行っている手技は「関節包内矯正」というが、同様に関節に対して施す手技のようだ。
関節には必ず靭帯が存在するので、それにダメージを与えないように施術する必要があるため、酒井先生自身、難しいと言っていた。
今回来られた方を検査すると、仙腸関節の靭帯が左右とも異常の反応が出てきて、施術により靭帯にダメージを受けた可能性が高い。
「関節包内調整」を行った先生からは、仙腸靭帯はよほどのことがない限り緩まないので、そのせいではないと言われたそうだ。
でも、こうして仙腸靭帯にダメージがあり、施術後に問題が起きている。
靭帯の検査ができないのに、靭帯に問題がないというのは、どうしてわかるのだろう。
「関節包内調整」を習ったところで、そう教えられたのかもしれないが・・・
昔、仙腸靭帯が緩んでいるのに牽引する手技を受けて、余計に腰が痛くなったという方が、うちに来られたことがある。
その手技は、S形体といって、腰痛だととりあえず牽引してみるという手技だったが
いずれにしても、経験不足や技術の未熟さから起こった事故だと思うので、こういうリスクの高い手技は、熟練した人から受けたいものだ。