昔は、自覚する痛みを取ることだけを考えた施術をしていました。
今は、カラダにあるダメージを修復を促す施術をして、結果的に自覚する痛みがなくなればいいなという感じです。
自覚している痛みとカラダにあるダメージとは一緒では?と思うかもしれませんが、施術例にアップした検査結果を見てもらえば、その違いは一目瞭然です。(赤く塗っている所が、カラダにあるダメージ。青色が自覚がある場所)
なぜ、そんなふうに変わったかというと、一人の方との出会いがあったからです。
当時、自覚する痛みに対して、それを軽減する手技を順番にかけていくという方法をとってました。
自覚する痛みを取ることに特化した手技でしたので、面白いように取れることもあり、皆さんにも驚いて頂けていました。
ただ、その方の場合、ある程度、自覚する痛みが楽になって帰って頂いた後、自宅で動いてしまったせいか、まったく動けなくなって救急車に運ばれる結果になりました。
今でこそ、カラダのダメージがどこにどの程度であるかを検査できますが、その当時はできず、自覚している痛みでしか判断できませんでした。
自覚している痛みは軽減しているけど、靭帯などの結合組織のダメージがまるまる残ってしまっている状態だったと推測できます。
筋肉を緩めたり、骨格矯正したりする手技で、カラダのダメージを修復する手技ではないので、微妙なバランスで自覚する痛みが減っているに過ぎません。
特に問題になるのは、靭帯を痛めて緩んでいる場合です。
例えば、仙腸靭帯の緩みから仙腸関節が歪んで、痛みが出ている場合。
歪みを整えれば、自覚する痛みは減るものの、靭帯が緩んだままなので、ちょっとしたキッカケで崩れ、激痛が出てしまいます。
その場で痛みを取る手技って、当時よりも今のほうがさらに、巷で流行っていて、いろいろな整体院で採用されています。
それでも、受けは悪くても、より自然で、安全な施術をしていきたいと思います。