整体を受けた方から、「先生のおかげです」と感謝されることがあります。
でも、手技においては、薬を体に入れているわけではないので、本人が持っている力以上の力はありません。
だから正確に言うと、「自分のおかげ」なんです。
自分の体に、「ありがとう」と感謝してください。
変わる境目は、そこに働く自然な力が、そこにかかる負担よりも超えているかどうかにかかってきます。
たとえ数回施術して変化がなくても、使える力が上がってくれば、ある時から変わり始めることになります。
重ければ重いほど、変化するまでに時間がかかります。
また、ある程度までくると、悪くも良くもならないというあるレベルで拮抗することもあります。
変化がないと「あそこは、ダメだ」と言われることになりますが、基本的には自分の問題です。
しかし、「そこの手技が、自分に合っていない」ために、力が有効に引き出せない場合もあります。
私が、一度、他の整体院に行ってみてもかまいませんよと言っているのは、そのためです。
悪質な整体院では、その療法はその人に対して意味がない、あるいは自分に腕がないということが分かっていながら、一ヶ月間毎日通わせたりしますから。
手技で多くの痛みがなくなるということは、それだけ、人間の持つ力はすごいということになります。
私が、多くの場合、全身施術するのは、問題のある個所にその力を集中させたいからです。
全身の筋肉が緊張状態にあったら、余分な力を使っているわけなので、当然、力は使えません。
もっとも、激痛を伴っている場合は、集中して部分的に施術することはありますけど。