心理学の内容を対話形式でわかりやすく書かれた本です。
心理学と言えば、フロイトやユングが有名ですが、これはアドラーの心理学です。
日本では、アドラーは、フロイトやユングと比べ、あまり知られていませんが、個人的には、こっちの方がしっくりきます。
ただ、どれが正しいではなく、アドラーは脳の表層、ほかは、もう少し深いところの脳機能の話をしている感じで、どれも正しいのではないかと思います。
ほかの心理学と比べて、独特な内容が多いです。
例えば、「不安だから、外に出られない」のではなく、「外に出たくないから、不安という感情を作り出している」と考えます。
こう言われて、納得できないかもしれませんが、本を読んでいくと「なるほど!」と思えてきます。
ところで、この本を読んでいて、以前から自分が思っていたことと同じようなことが書かれていて、驚きました。
人から、あーしろこーしろと言われることがあるかもしれません。
言った人が例え親でも、自分が死ぬまで責任を持ってくれるわけではないから、選択は自分だけですべきだと思っています。
自分で選択する以上、当然、結果の責任は自分にあります。
逆に、人に対しては、アドバイスはしても、コントロールしようとしてはいけないと思っています。
なぜなら、その人の人生は、その人のものだからです。
そういうことから、施術後、生活習慣やトレーニングなどの指導を行いますが、やるかやらないかは、本人に完全に委ねています。